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奇跡の子、タイゾー

その後、タイゾーの体調は一進一退というより一進五退・・・、十退ぐらいで、食事もほとんど取れない状態です。

それでも日課になっている朝の散歩も続けていました。こんなに瘦せ細ってしまったのに、足取りもしっかりしていて、時には駆け足ですら、私の後をついてきます。近くの知り合いの畑の水飲み場に二人で行くのですが、途中で爪とぎも忘れません。

 

帰ってくると、お気に入りの夫が買ってきた“おうち”に入って、お昼寝。近頃はこの寒い中、外に出たがり、“おうち”を外に設置し、その中で寝ています。天気の良い日は気持ちのいい風にあたりながらが、外の景色を眺めながら。

でも、ちょっと目を離すとすぐにひとりで散歩に出てしまうので、気が気ではありません。このまま帰ってこないのではないか。でも、しばらくするとちゃんと帰ってくるのです。意識も朦朧としているだろうに、自分の帰る場所はちゃんと覚えているのです。ほんとに凄い!

さすがに夜は中に入れて、休ませるのですが、毎朝、もう今日は冷たくなっているのでは・・・という気持ちで、自宅を出ます。ドアを開けて、タイゾーが姿を現すとほっとします。あぁ、今日も生きててくれた。良かった。

 

昨日などは、久しぶりの音楽イベントの開催日で、いつものようには構ってあげられず、気が付くと、いなくなっており、心配していましたが、夜やっぱり、ちゃんと帰ってきてくれました。と、安心したのも束の間、建物の中がもう落ち着かないらしく、外に出たがります。それだけはダメだからね!と言い聞かせたのですが、誤ってまた飛び出してしまいました。もう夜も更ける時間で、こんな中探しても見つかるはずはありません。

 

外に“おうち”を設置し、中には暖かい毛布とカイロも仕込んで、泣く泣く帰宅しました。これでほんとの最期になるかもしれない。動物は死期を悟ると姿を隠すとよく言われます。タイゾーが望んだことなら、仕方ないことかもしれないと自分に言い聞かせながらも、涙が溢れます。

 

今朝、早くに家を出て、“おうち”を確認。いません。その辺りを確認。いません。念のために“1号館”を確認。ミルキーが寝ていました。さらに念のために“2号館”を確認。黒い影が・・・。いました。タイゾー、帰ってきていました!ほんとに今日も会えるなんて奇跡だと思いました。でも、もう出てくる気力が残っていない感じです。中でうずくまったまま、動きません。でも、生きています。この子自体が”奇跡の子”だと思います!

もう何日も食事を口にしていないし、水も飲めない状態だけど、生きようと頑張っています。君の生命力に感動します、タイゾー!

 

これを書いている間も、時々外の様子を確認していたのですが、今しがた又もや“2号館”から消えていました。何と、朝その横に設置しておいた例の“おうち”に移っていました。

 

 

微かに姿が見えますか?よほどそこがお気に入りなんですね?中にカイロも入れてるからあったかいよね。いいよ、いいよ、好きなところでゆっくり休んでね。また、あとでね。